マンチェスター中心地からトラムで約20分程のところにまた一週間お世話になる。
お世話になる奥さんとご主人は共に建築士であったため、私も楽しみにしていた滞在先だった。家族は他に10代の子供が二人と中国人の留学生がステイしていた。
ホストマザーを紹介してもらえるエージェントによってさまざまだが、ステイだけさせてもらう契約もできるし、何時間単位でどこかに一緒に行くなどのオプションを付ける事もできる。よってその他の時間は自由なので自分で観光するなり自由に過ごす。しかし細かいことを全然気にしない彼女は終始私を連れて行ってくれていた。
仕事があれば仕事現場にも連れて行ってくれたのだ。私が同職であるからかもしれないが、建築現場や打ち合わせに同行させてもらえるのは私にとって貴重ですごく充実していた。
そんな彼女の家は1960年の比較的新しい家なのだが、増改築をして広げ、好きなインテリアで統一された空間のこだわりは流石。
特に夜になって家事がひと段落すると玄関から廊下から部屋へとロウソクを灯して、間接照明を付けながら歩く。
11月で寒かったので暖炉もくべてひと段落と腰を下ろす。
「明るいのが嫌いなの。やっと落ち着いたわ」と、すっかりリラックスムード。日本でいうととても暗いのだが、これが何とも言えず落ち着く。私もすっかりその世界観の良さに目覚めさせられる。体感って大事。