クリスマスにホームステイ先を探すのは難しいと言われた。なぜならクリスマスは「家族と過ごす時間」。「ホームステイ」の受け入れは基本的に「ビジネス」であるため、殆ど人が休日となる24日、25日、26日は受け入れている所が少ないのだ。そこで見つけてもらった受け入れ先がこのスキリントンという町にある夫婦の家だった。
ガーデナーのご主人とアンティークコレクターで語学を教えられる奥様の親日家の夫婦が日本人向けに「イギリスのクリスマス体験」という形で体験を目的とした受け入れをしているという珍しい受け入れがあった。
一番古い部分が1793年築のコテージで、その部分がこの家の団欒の場であり、大きな暖炉とクリスマスツリーがあった。そのツリーは奥さんが直接森から家にジャストサイズのもみの木を探してきたという本物のツリー。英国ではこのシーズンになるとホームセンターで本物のもみの木が売られている。その飾りつけを夫婦と共にできた時間はとても暖かい時間だった。オーナメントには一つ一つ思い出がありそんな話をしながら飾りつけをするのだ。村の人たちが集まる教会、クリスマスでの家庭料理、クリスマスプレゼントの交換、全てが身近な人との時間でありとても心地よく、そんな家族の時間を一緒に共有させてもらえる時間は「家庭」というものの存在を気付かせてくれる。そう言えば家と庭で「家庭」と書くんだなぁ。